子どもがサッカーをしていると、試合や練習を見て「あそこはこうした方がいいのに」と感じる瞬間が必ずあります。親としてはごく自然なことで、どこまで口出しすべきか悩むのも当然です。でも、この“距離感”は国によって大きく違います。日本、ニュージーランド、スペインでサッカーを経験してきた立場から、子どもの成長にとって最適な関わり方を考えてみたいと思います。
ニュージーランドの文化:まず「楽しむ」が最優先
ニュージーランドでは、子どもたちが**楽しさ(fun)**を中心にサッカーに向き合うことが最も大切とされています。
試合でも結果より「チャレンジしたか」「周りと協力できたか」が重視され、親の声かけも比較的ポジティブで、プレーに直接干渉する人は多くありません。一方で、イギリス系や南アメリカ系などの家族では、ピッチサイドから親の激しいコーチングの声を目にすることも多々あります。
一概には言えませんが、この“距離感の広さ”が良くも悪くもニュージーランドらしさで、子ども自身にゆだねる文化とも言えます。
これは日本で育った僕からすると少し羨ましい環境にも思えます。というのも、日本では違った教育を目にすることが多かったからです。
日本の親に多い“良かれと思って”の声かけ
日本では、子どもがミスをしたり、思うようにプレーできなかったりすると、親が丁寧にアドバイスする光景をよく見ます。
「もう少し早くパスを出した方がいいよ」
「なんであそこでシュートしなかったの?」
これは決して“悪いこと”ではありません。日本には「丁寧に教えることが愛情」という文化がありますし、間違いを見つけて修正することが正しい育て方だとされてきた背景もあります。
ただ、時に過激なアドバイスが子供にとってプレッシャーとなることも多くみてきました。そして、厳しく育てることが成長の近道と考えられている日本の教育文化もあります。
こうした側面や、親のアドバイスが増えすぎると、子どもは
「正解を言われるのを待つ選手」
になってしまい、自分で判断する力がつきにくくなります。
そして、怒られないようにサッカーをする”消極的な選手”になってしまいます。これが僕がみてきた日本のサッカー文化のよくない一面でもあるかと思います。
では、子どもが最も成長する親の関わり方とは?
ここでは僕が思う3つのポイントを紹介します。
① ミスや結果より「プロセス」を認める
「うまくいかなかったけどチャレンジしたね」
「前より考えて動こうとしてたね」
こういったプロセスへの声かけは、子どもの自信を育てます。
そして、僕が日本よりもニュージーランドの教育が素晴らしいと思うところは、褒める文化です。子供は叱られることよりも、褒められることの方が上達すると信じています。
② 親が“答え”を言いすぎない
アドバイスをやめる必要はありません。ただ、いきなり“正解”を教えるより、
「あの場面、どうしたかった?」
「次はどんなプレーをしてみたい?」
と問いかけて、子ども自身に考えさせる方が、判断力は確実に伸びます。
③ コーチと親の役割分担を理解する
技術や戦術はコーチが担当します。親の一番の役割は、
「安心してチャレンジできるメンタルの土台を作ること」。
時には失敗や負けを経験するのもサッカーの大切な一部。その時に支えとなって挙げられるのが親であると子供は一番安心すると思います。
親が子供がサッカーを楽しめるための土台をつくり、コーチがサッカーを教える。
この役割分担が整うと、子どもは一気に伸び始めると思います。
まとめ
「口出ししない方がいいの?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
大切なのは“距離感”と“伝え方”。
日本の良さも、海外の良さもあります。子供がサッカーを楽しめているかそばで確認しながら、安心して楽しめるサポートをしてあげることが一番大切です。
Glocalでは、僕がみてきた日本や海外の良いところを抽出しながら、子どもが自由にチャレンジできる環境を大切に作っていきたいと思います。

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